腰痛を経験されている方は多いのではないでしょうか?腰痛は骨盤が捻じれているケースが多いのです。よく、「骨盤矯正致します」という骨盤矯正とは、どこの関節を矯正しているかご存知でしょうか?それは写真にて指で指した、仙腸関節と呼ばれる仙骨と腸骨を繋ぐ関節です。この関節は不動関節と呼ばれ、動く関節ではないのですが、上半身の重量を支えるクッションになる関節でもあるため、仙腸関節に緩みが生じ、腰痛の原因になることがあります。施術としましては、捻転矯正(八の字矯正)を行います。
よく「坐骨神経痛です」と言われる方に、本当の坐骨神経の痺れではないケースをよく見かけます。脚の腿(もも)の裏の外側から脛(すね)の前外側に痺れが出ている方は、坐骨神経ではなく、腰椎五番の神経の痺れです。この、腰椎五番のズレから生じる神経圧迫による張り、痺れが、とても多いのです。この症状の方の特徴は、うつ伏せに寝てもらったとき、痺れの出ている脚のほうが長くなっていて、腰椎五番を後ろから押すと、とても痛がります。10代の学生時代に、野球やテニスなどの一方向に身体を捻じるスポーツをしていた方や、バレーやバスケットなどのよくジャンプをするスポーツをしていた方にこの症状を多く見かけます。施術としましては、腰椎牽引矯正をします。ただし、50歳をこえる方で、うつ伏せにて痺れの出ている脚が長くなっていない方、腰椎五番を上から押しても痛がらない方はこのケースに当てはまりません。その場合は、「脊柱管狭窄症」という骨が変形してしまう病気の恐れがあります。脊柱管狭窄症でしたら整体ではどうしようもできません。整形外科を受診されることをお勧めします。
頭痛を伴う、頸の痛みをお持ちではないでしょうか?頭痛をお持ちの方の後頭骨に左右から指を当てると、左右の高さの差がよくあったりします。その後頭骨のズレにバランスを取るように頸椎一番・二番がズレていることがあります。この後頭骨のズレは顎関節の片側の異常緊張に引っ張られて出来上がっているケースが多いのです。(前面の筋肉と後面の筋肉は、互いにバランスを取るために拮抗するのです)。施術としましては、まず、顎関節の異常緊張を緩めると後頭骨の左右差も改善されますが、頸椎のズレだけが残りますので頸椎矯正により正しい位置に戻します。
腕を上げると途中でズキッと痛むことはありませんか?それは肩関節(肩甲上腕関節)の上腕骨頭が前下方にズレていることがよくあります。まずは目をつむって「前ならえ」をしてみてください。挙上が辛い腕のほうが長くなっているでしょう。もし痛む腕が長くなっていたら、それは肩関節の亜脱臼です。前下方に上腕骨頭が落っこちています。というよりは、経絡の緊張や、肩部の三角筋の上にあるスジのズレによって引っ張られていることがよくあります。「経絡の緊張って何??」と思われるでしょう。肩関節のズレがある方は、腕の前方を走る「心包経」が張っていることが多いのです。心包経は、ストレスや心配事をかかえる方に張りとして現れます。施術としましては、まずは経絡・スジを緩めた後に上腕骨頭を後方に押し込む矯正をします。
膝関節のズレに対する施術は、私の師・秋山弘明先生が最も得意とする施術です。膝関節は下腿の脛骨が外側に外旋してしまう「下腿外旋」が多いようです。この膝関節のズレは、崩し正座などの座り方によって生じるズレや、腿の筋肉のスジのズレなどから、引っ張られているケースもよく見かけます。施術としましては、仰向けに寝てもらい、膝を立ててもらい、脛骨を前方より急激に押し込みます。
背中に痛みを感じる方、特に肩甲骨の間あたりがシクシクと痛みませんか?多くの背中が痛むと言われる方は、胸椎五番と六番の間の脇にある心兪(しんゆ)と呼ばれる心臓の経穴が張っていることがよくあります。なぜ心臓が??と思われる方も多いでしょうが、心臓が収まっている肋骨内に熱がこもって、心臓がオーバーヒート状態になっていたりします。心臓は筋肉の塊で、24時間動き続けているので、心臓自身が大量の熱を発しているのです。要は肋骨内の熱の逃がしどころである頸を緩めてあげると、背中の張りも和らいできます。